- プロパンガス料金、高すぎ!
- プロパンガスの適正価格を知りたい
- ガス会社との価格交渉方法が知りたい
プロパンガスの物件に住んでいる、または住もうとしている方に向けの記事です。
都市ガスに比べてプロパンガスは1.5~2倍くらいの値段と言われます。
そのため、都市ガスの物件からプロパンガスの物件に引っ越してから請求額に驚いたという方も多いはず。
とはいえ地方をはじめ都市ガスが引かれていない地域もあり、そのような場合にはプロパンガスを使わざるを得ません。
そんな方に知っておいて欲しいことが「プロパンガス料金は安くなる」ということ。
本記事では次の内容をお伝えします。
- 適正なプロパンガス料金の調べ方
- ガス会社に価格交渉する方法
- 入居前に情報請求する方法
- できるだけガス代を安くするコツ
確かにプロパンガスはガスボンベの輸送コストがかかるので、都市ガスに比べるとある程度の金額アップは仕方ないです。
ところが、業界の慣習としてガスと関係ない費用が上乗せされていることが多いそうです。
※ これが問題と受け止められてて、経済産業省は法改正に踏み切った経緯があります
僕自身も最近都市ガス物件からプロパンガス物件への引越しをしたので、その経験も踏まえてご説明します。
固定費を浮かせていきましょう!
入居前にやるべきプロパンガス調査
できることは少ないですが、入居前には以下のアクションが可能です。
- ガス料金の相場を調べる
- 希望物件のガス料金の開示をお願いする
それぞれ解説します。
ガス料金の相場を調べる
まずは以下のリンクより「石油情報センター」のサイトにアクセスします。
周辺地域のプロパンガス価格の相場を調べましょう。
ページが表示されたら、「LPガス地域別検索」という項目に引越し先の住所を入力して、「検索」ボタンを押します。
すると、「検索」ボタンの下に検索結果が表示されます。
今回は検索結果1件だけヒットしました。これをクリックしてください。
そうすると地域ごとに「最低価格」「最高価格」「平均価格」の3つが表示されます。
表の見方は以下の通りです。
- 青字:地域の最高値
- 赤字:地域の最低値
- 黒字:地域の平均値
例えば今回の引越し先が石狩地方だったとします。
まずは一番左の列にある「基本料金」を確認しましょう。
基本料金とは、全くガスを使わなかった場合の料金です。
- 最低価格:1,540円
- 最高価格:2,750円
- 平均価格:2,163円
仮に10㎥使った場合には以下の通りです。
- 最低価格:9,350円
- 最高価格:14,960円
- 平均価格:11,049円
これで大体の相場感がわかりました。
この相場感があれば、引越し先のガス料金が高い・安いが判断できます。
希望物件のガス料金の開示をお願いする
気になる物件が見つかったら、不動産仲介業者にガス料金の開示をお願いしましょう。
僕が問い合わせした時には、以下のような形でお返事をいただきました。
ガス料金は以下の通りです。
基本料金:〇〇円+税
従量料金:〇〇円/㎥+税
もう少し突っ込んで聞くなら、設備料金の内訳なども聞けるかもしれません。
※ 設備料金については別記事で解説します
この開示制度は2024年7月2日から始まったもので、入居希望者は前もって物件のガス料金を教えてもらえるようになりました。
このときに先ほど調べた料金と比べれば割安・割高の判断ができるので、あまりにも割高だったらその物件の契約を見送るなどをしましょう。
入居後にできるプロパンガス料金を安くする方法
入居後にプロパンガス料金を安くするためのアクションは次のとおりです。
- ガス会社が変更できるか確認
- ガス会社に価格交渉
それぞれ説明していきます。
ガス会社が変更できるか確認
ガス会社の変更ができれば、ガス料金を一気に下げられる可能性大です。
ただし賃貸だとガス会社の変更ができないことがほとんどなので、「できればラッキー」くらいに考えておくのが良いと思います。
手続きの流れは以下の通り。
- 契約中のガス会社の解約で違約金が発生するか確認
- ガス料金比較サイトで見積もり
- ガス会社と立ち会い
- 乗り換え完了
運よく乗り換えできる方は、以下の別記事で方法をご確認ください。
» 参考:ガス会社変更するまでの手順(準備中)
僕の場合は残念ながらガス会社の変更NGでした。
ガス会社に価格交渉する
ガス会社の変更ができない場合には、契約中のガス会社と価格交渉することになります。
ポイントは以下の2点です。
- ガス料金相場を把握しておくこと
- やり取りはメールで行うこと
順番に解説します。
ガス料金相場を把握しておくこと
まずは本記事ですでに説明した方法でガス代の相場を知っておきましょう。
契約中のガス料金が高いという根拠がないと、ガス会社も取り合ってくれません。
やり取りはメールで行うこと
電話だと口約束になってしまうので、交渉を確実に進めるために文章で残る「メールでのやり取り」がおすすめです。
メールのお問い合わせ先は、ガス会社のホームページから確認しましょう。
ホームページに電話番号しかなければ、電話して「メールでのやり取りをしたいので、メールアドレスを教えて欲しい」と伝えれば連絡先を教えてもらえます。
また文書で残る場合にはうかつなことは書けないので、電話よりも安心して交渉を進められるというメリットもあります。
メールの内容は、次の内容を含めます。
- 住んでいる物件名と氏名
- 石油情報センターの検索結果と比較して割高だったこと
- 値下げをして欲しいこと
後日、ガス会社より値下げの可否について返信があるはずです。
仮にここで値下げされなかった場合でも、明らかに高額であったり値下げできない理由に納得できない場合には再度交渉のメールを送ってみましょう。
複数回交渉することで、値下げできたケースも結構あるようです。
ちょっと面倒ですが、交渉するだけなら無料なのでぜひお試しください。
まとめ:プロパンガスを安くして固定費を圧縮しよう!
入居前後でできるプロパンガス料金へのアクションをまとめてきました。
- 入居前
- ガス料金相場を調べる
- 希望物件のガス料金を聞く
- 入居後
- ガス会社の乗り換えを検討する
- ガス料金の交渉を行う
2025年4月2日からは三部料金制に関わる法律が施行されるなど動きがありますので、施行後の動きについてもお伝えできればと思います。
毎月の固定費が下がると家計へのインパクトは大です。
ちょっと面倒ではありますが大変なのは最初だけ。ぜひチャレンジしてみてください。
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