- 外部ライブラリやフレームワークを使いたい!
Python の魅力の一つが豊富な外部ライブラリやフレームワークの存在です。
これらの外部ライブラリなどをインストールするには「パッケージ管理ツール」が必要であり、その一つが今回紹介する pip です。
Python をインストールすると、基本的には pip も一緒にインストールされます。
なので、最も手軽に使えるパッケージ管理ツールといえます。
今回はそんな pip の基本的な使い方をご紹介します。
pip の使い方
pip を使う際に頻出のコマンドをまとめました。
一般的な操作であれば、ここでご紹介するコマンドを覚えておけば十分かと思います。
パッケージのインストール
requests ライブラリをインストールする場合は以下です。
pip install requests
二つ以上のライブラリをインストールする場合には、半角スペースを開けて列挙します。
pip install requests pandas
バージョンを指定する場合は==に続けてバージョンを指定します。
pip install requests==2.31.0
パッケージのアップデート
--upgrade pip
コマンドを実行することで、最新版にアップデートできます。
pip install --upgrade requests
パッケージの削除
requests ライブラリをアンインストールする場合は以下のコマンドになります。
pip uninstall requests
複数ライブラリの削除は、半角スペースを挟んで行います。
pip uninstall requests pandas
インストール済みパッケージの一覧を表示
インストール済みのパッケージの確認にはpip list
コマンドを使います。
pip list
requirements.txt に書き出し
現在インストールされているパッケージリストを requirements.txt に書き出すには、以下のコマンドを実行します。
pip freeze > requirements.txt
まったく別の環境でインストールしたパッケージを復元したい場合には、以下のコマンドで復元できます。
pip install -r requiremensts.txt
依存関係に問題ないかを確認
pip check
ライブラリ A とライブラリ B が共に、ライブラリ C のインストールを要求している場合を考えてみましょう。
同じライブラリ C といっても、要求しているバージョンが違う場合があります。
そのような場合には、ライブラリ C のバージョンを開発者が決めうちで指定する必要がある場合があります。
これが依存性の解決です。
pip にはこの依存性の解決を行う機能がなく、自動で行いたい場合には Poetry などの別のパッケージ管理ツールを使うことになります。
pip のアップグレード
外部ライブラリと同様、pip そのものも pip でアップグレードできます。
pip install --upgrade pip
トラブルシューティング
pip 自体のインストール方法
最新の Python なら pip は自動的にインストールされます。
ただし少し古めのバージョンをお使い場合などには、pip が付属していない場合があります。
以下、その場合の対応方法をご紹介します。
pip の存在を確認する
まずは、以下のコマンドを実行します。
python -m pip --version
これにより、現在の Python インタープリタに pip があるか確認できます。
get-pip.py
続いて、get-pip.py スクリプトをダウンロードします。
wget https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py
pip のインストール
ダウンロードした get-pip.py スクリプトを実行して、pip をインストールします。
python3 get-pip.py
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